先日僕がランチで食べたハンバーガーの写真をSNSにアップしたのですが、生徒さんからこんなコメントをいただきました。
『最近BLTを見ると、先生に合奏で言われたサックスソリの話を思い出します(笑)』
当事者にしか分からないお話ではありますが、僕がレッスンの時、(この写真はハンバーガーですが)ビッグバンドのサックスソリをBLTサンドに例えて説明したようです。言われるまで忘れてました(笑)。
要は「バランス」の話なんですけど、アルトの1番とバリトンがトップとボトムのバンズ(パン)、BLT(ベーコン、レタス、トマト)がアルトの2番、テナーの1、2番だとした場合、もしもパンの厚みが凄くてBLTがしょぼかったら、美味しくないでしょ?という話です。(^^;)
逆に、そのバランスが取れているからこそ美味しいと言える訳です。
写真のハンバーガーはとっても美味しかったんですが、それぞれの具が自分の役割を全うし、ちょうど良い主張をしたからこそ美味しかったんですよね!
この「バランス」の話はサックスソリに関わらず、オーケストラやバンド全体においても言える事でしょう。
せっかくなので、先日僕がレコーディングしたオリジナルのビッグバンド曲(http://hirokifujii.com/cd)を使って、音で実感してみましょう!
♪パンとBLTが良いバランスの例(AS1,AS2,TS1,TS2,BSが良いバランスの例)
♪パンが分厚くて、具が入っていない例(AS1,AS2,TS1,TS2,BSが良くないバランスの例)
いかがでしょう?
聴いた感じの印象が前者は深く、後者は浅いのが分かっていただけますでしょうか?(後者はほとんど上と下で、真ん中が聴こえません)
アマチュアの方の中には、リード(トップ)は上手い人がやるという感覚があるかも知れませんが、むしろより大切で、演奏が難しいのは内声であると言えます。そこそこ吹ける人がリードを吹き、上級者が内声を吹く方がサウンドが良くなる可能性もあるかも知れません。
内声を吹いている方には、「自分は下手だから内声に回らされている」という感覚ではなく、「バンドのサウンドの厚みに関係する、とても大切なパートを受け持っている』という「やりがい」を感じて演奏を楽しんでいただけたらと思います。
まさか特に意味のないランチのハンバーガーでこんなブログが書けるとは思ってもみませんでしたが(笑)、アマチュアの方の印象に残るような話し方(教え方)をする事の大切さを改めて感じる出来事でありました!
※ちなみに、こんな音のサンプルを使用出来るのは、自分のオリジナルで(著作権が自分にあって)、自宅のスタジオでレコーディングした(自由に各パートのバランスを変えられる)からこそです。宣伝になっちゃいますが、是非フルアルバムも聴いてみて下さいね!!.