今回はむしろ「指導者」に向けた記事かも分かりません(自戒の念も込めて)。
学校の授業で、先生が生徒さんに質問をする際、
「この問題の正解が分かる人?」と尋ねるのが日本の教育で、
「この問題についてどう思う」と尋ねる(考えさせる)のが欧米の教育
だという話を聞いた事がありますか?
正解を一つに限定するのが日本の教育で、自分の考えを述べれば全て正解なのが欧米の教育です。
勿論ケースバイケースで、日本でも必ずしも正解を一つに絞っているわけではないと思いますが、一応日米の両方で教育を受けた人間としては、この違いを大きく感じますね。あとは、
「何々をやってはいけない」
という、ダメな事から教える(否定から入る)のも日本的です。
欧米では、まずは自由にやらせてみて、それから「そこはもう少しこうした方がいいんじゃない?」というような、肯定的なアドバイスをします。
今回は、この日本的な教育が、吹奏楽部においても行われていると感じる問題。
・ブレスは腹式呼吸だ!(息はお腹で吸え、腹筋に力を入れろ&鍛えろ,etc.)
・(金管は)マウスピースだけで吹けなければ、楽器を付けて吹いてはいけない!
・椅子の背もたれを使ってはいけない!
・ベルや譜面台の高さは全員揃えなければいけない!
・先輩や先生の言う事は絶対正しい!
こんな指導を受けた事はありませんか?
具体的には、次回以降詳しく書いていこうと思っていますが、ある人にとっては有効なアドバイスかも分かりませんが、ある人にとっては全く逆効果になる場合があります。
(例:バズィングを否定するつもりはないですが、やり過ぎは下手になるリスクもあります)
最終的な正解は「本人が決める事」です!
また、ある「目的」のための「手段」としては必要であっても、本来その目的が正解と言えるか疑問に感じる時があります。
(例:マーチングで姿勢やベルの高さを合わせるのは「キレイに見せるという目的」において、一応理にかなっていますが、コンサートバンド、吹奏楽コンクールでそこまで必要でしょうか。優先すべきは「音楽」ですよね?)
前回のブログにも書きましたが、
「目的」と「手段」を間違えて欲しくないです!
教える側の「学ぶ(学び続ける)姿勢」って大切ですよね。
僕の場合、トロンボーンの技術に自信があっても、もっと他の楽器の事も勉強しなくてはと思います。
また、トロンボーンの技術、教え方に自信はあっても、「今までの自分の成功、経験が万人に当てはまるとは限りません」
もっと色々なアプローチ、可能性を勉強しなくてはと思います。
部活は軍隊ではありません。
「教官」ではなく、「人生の、音楽の良きアドバイザー」になれるよう、これからも精進したいと思っています!