ご報告が遅くなってしまいましたが、昨年11月3日のチャリティーライブの収益の一部である¥16,000-と、昨年3月11日以降のチャリティーCDの売り上げの一部(平均1枚あたり¥500-)である¥31,000-の合計¥47,000-を、エル・システマジャパンさんに寄付させていただきました。
当初は槌音プロジェクトという団体に寄付をするという告知をさせていただいていましたが、掲げている「大槌町に音楽ホールを建設する」という趣旨に対して行われている活動がズレている、ホームページが長期間更新されず、寄付金をどのように使ったか不明瞭(この記事の投稿段階で、最新の記事は2016年12月、募金の報告は2013年11月です。もちろん僕はその後にも寄付をしています。)、地元出身の若手音楽家を、身内びいきで活動させているなど、支援に値しない状況が多々あったため、苦渋の選択として、寄付先を変更するに至りました(改善を求め、何度かやり取りをするうちに時間が経ってしまいました)。
僕が今でも支援を続ける理由に関しては、昨年3月11日のブログに詳しく書かせていただきましたが、支援は決して自己満足や売名行為であってはならないと思っています。
この数年間、支援を行う団体や、受ける側の人たちに直線関わってきましたが、時が経つと、趣旨がブレてしまっている団体(被災地側も、支援者側も)や収支が不明瞭な団体などをたくさん見てきました。
数年前には、フィリピンの貧困地域の音楽支援もさせていただいていましたが、日本から贈られる楽器などの支援物資がだんだん当たり前になり、現地の子どもたちが感謝をしなくなっていき、教育をする立場の日本のNPO法人が何も子どもたちに指導しない、定期的に行われている日本の学生を集めたオーケストラでの現地ツアーが学園祭状態で、自分たちが楽しむ事を優先している、そして、このNPOは、そのツアー参加費(学生たちから徴収した決して安いとは言えない参加費)で自転車操業を行なっているという状況を目の当たりにしました。
こういう団体は、FacebookなどのSNSではそれなりに健全な活動をしているように見えますが、たいてい公式ホームページは手を抜いていて(もしくは手が回らなくて)ボロを出しています。もちろん、直接関わると、さらにボロが出ます。
本来、活動の健全性を伝えるために、SNS以上にきちんとしておくべき、「団体の顔」の部分だと思うのですが。
多くの方はSNSだけを見て、何となく同情し、少額なら良いかと思い、寄付やクラウドファンディングに協力してしまいがちですが、その事により(自己満足により)、本来支援すべき人たちに対して逆効果になっている場合があります。
被災者や海外の貧困の子たちが支援に慣れ、感謝を忘れ、彼らの自立を妨げている可能性もあるのです。
でも、本当に必要な人には微力でも手を差し伸べてあげたい、それが僕の想いです。
エル・システマは、ベネズエラで始まった音楽教育プログラムで、世界中に広がり、日本では、主に相馬市や大槌町といった被災地で活動を行なっています。
昨年僕自身も少しだけ活動に参加させていただき、代表のかたとも直接お話もさせていただきました。
この団体と今後どのようなお付き合いになっていくかは分かりませんが、僕は、チャリティーライブを主催したり、チャリティーCDを販売している立場にあり、自分のお金だけでなく、多くの協力者、理解者のお金を預からせていただいていますので、そのお金が無駄にならないよう、支援先や活動は慎重に行なっていきたいと思います。
また、このホームページでの報告もきちんとさせていただくつもりです。
今後とも、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願い致します。