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2019
04.24

ITFに見る効果的なデジタルマーケティングとリスクについて

※4月28日に内容を一部改変、一部のブログを削除しました。理由は、ITF実行委員会の皆さまと建設的な話し合いを行い、お互い協力して良い方向に進めていこうという話になったからです。自分も隠蔽を手伝うとか、炎上でバッシングを受けて内容を変えた、その他のブログを削除したという事ではありません。解決した問題は誤解を招くので、改変、削除しただけです。ご理解ください。


このブログも削除しても良いかと思ったのですが、「デジタルマーケティングのメリット、デメリット」を理解しておく事は、今回のITFに関係なく、これからの時代はとても重要で、例えば若い音楽家が自己PRのために何かを発信していく場合など、大いに役立つ内容だと思います。ですので、「ITFの広報活動を例にし、デジタルマーケティングのメリット、デメリットを解説していく」という方針に変えて残しておこうと思います。


来年大阪で開催が決まっている「インターナショナルトロンボーンフェスティバル(ITF2020)」で起きている問題を最初にツイッターに投稿したのは4月20日。わずか1週間足らずで多くの事が動き始めました。これがグローバルなスピード感覚です。


今まで誘致活動時からの不信感、不安感で関わろうとしなかった方や、誘致の頃は興味があったけれど、その後の情報の無さで存在を忘れていた方、そもそも国際フェスが日本で行われる事をご存知なかった方などに、もう一度、もしくはこれから関わろうというきっかけは作れたのではないかと思います。
僕は普段このように、自分のページにブログを書く方法でゆっくり、丁寧に発信をしていますが、今回はあえてスピード感のあるツイッターを使用し、かなりの数の記事の投下を短期間にまとめて行い、なおかつ「プチ炎上」のような形で「急発進」させました(ちなみに「炎上」とは受け手側の解釈です。僕自身は炎上だとは思っていません。悪い意味での炎上の意図もありませんでした。民主主義の範囲内の問題提起です)。
遭難して雪山で眠ってしまった人、これは命に関わりますよね。ほっぺたを叩いてでも、身体を揺すってでも起こす必要があります。今回はそんなイメージでした。
感情的にやっているように思われ、僕を心配して連絡をくれた同業者もいますし、確かに実行委員会の方にとっては「頑張っているのに何でそこまで…」と思わせてしまうような印象になったかもしれません。注意喚起してくれた同業者の友人に感謝すると共に、実行委員会の皆さまには不快な想いをさせてしまった部分もある事、この場を借りてお詫び申し上げます。
さて、本題に入りますが、それくらい広報活動、とりわけ今の時代はインターネット、SNSをいかに活用するかで信頼を得られるか、不安をあおる結果になるかは大きく変わってきます。
メインはオフィシャルサイトであるべき
今回のような大きなプロジェクトの場合、情報が集約された媒体は、絶対にオフィシャルサイトであると断言出来ます。ツイッターやフェイスブックといったSNSは「あくまでサブ」の手段である事
オフィシャルサイトは「本店」
SNSは「支店」もしくは「広告などのビラ」
です。本店がきちんとしていない支店って普通はあり得ないですよね。ビラを撒くのはお店に来てもらって商品を買ってもらうためです。本店を整えずに、いくらビラを撒いても意味がないんです。
オフィシャルサイト内の大きな問題点
まず第一に、
「このページは何を売っているのか?」が分かりません。
「え?ITFでしょ?」なんですけど、このページ、
「誘致活動の記録」と「これから成功に向けて動き出す内容」が混在しています。誘致には成功したんだから、一気に構造を変えないといけないんです!
パン屋で「食パン」を売りにしていたけど、「菓子パン」に方向転換したら、陳列の位置を変えるのと同じです。次に、もちろん上記の問題とも繋がるのですが、
「国際フェスなのに、英語のページが存在しない事」です!
誘致までは日本人にチケットを買ってもらうのが目的だったと思いますが、今の目的は「国際」フェスの成功です。多くの外国人が関わってきます。
実際、これもまた別で書こうと思っていますが、よくITFに学校のトロンボーンアンサンブルを引き連れて出演されているアメリカの大学の先生からメールがあり「情報が全く分からなくて困っている」という連絡をいただきました。とてもお世話になった先生で、この「おもてなし」は一人の日本人トロンボーン奏者としてまずいと感じたのも、今回ここまでの行動を起こした原動力の一つです。それから、
https://itf2020japan.com/jikkou/

このページに載っている「後援」はあくまで誘致を応援してくださった企業さんだと思います。当時お金を出してくださった企業さんがいらっしゃるのかは分かりませんが、ほとんどは「名義貸し」に近いのではないでしょうか。(スポンサー)企業さんは常に自身にメリットがあるか、ストレートに言えば儲けに繋がるかで協力をします。誘致で名前を出す分には損はないと思っていても、実現になって実際にお金を出すかは別問題です。
ここに載っている企業さんは、今となってはお金を出してくださる事になった企業さんを紹介している訳ではないので、そもそも情報として間違っているし、また一般の方にも「これだけの企業さんがお金を出している」という嘘の情報発信になっています。悪気がなくてもこれは大問題です。
(「音楽事業部」として名前が載っている方の表記にも同じ事が言えると思います。関わっていないなら外す、関わってくださるなら本気で応援してくださいと!)
SNSの使い方の問題
ツイッター、フェスブックなどは、特性を理解せずに使うと、労力のわりに効果がありません!
ツイッター
ユーザーは若い世代中心、短い文章で伝える、記事の有効な時間が短い
フェイスブック
30代以降の方が多く、シニアまで幅広い、比較的長文でも良い、記事の有効な時間がツイッターよりは若干長い
時間や人手の問題でそこまで細やかに使い分けられないのであれば、やはりオフィシャルサイトを整えて、その情報をそれぞれの媒体に貼る(コピペする)という手法を取るべきなんです。そうすれば、ビラの効果になり、お客さんは本店に情報を取りに来て、商品を買ってくれます。
僕は先ほど書いた通り「意図」を持って(特性を理解して)ツイッターに問題提起をしたんですが、メインのページを整えず、ツイッターに重要な説明を小出しにしてしまうと、時系列とは逆になるので読みづらいし、スレッドにもなっていなければリツイートもしてもらえないし、これからまた新しい情報が出たら消えていってしまいます。
さらに、この説明はツイッターを見た人にしか伝わらないので(オフィシャルサイトを見た人、Facebookを見た人には伝わらないので)、説明不足、不確実な情報発信となってしまいます。
匿名は絶対にダメ!
今回のようなオフィシャルなイベントで、実行委員会のメンバーが匿名でSNSを発信するのは絶対にダメです。それが「情報の発信源が分からない、信憑性に疑問を感じる世論」に繋がってしまっています。
これ、お客さんの心理からしたら当たり前です。
誘致活動の際も「これ、詐欺なんじゃないの?」っていう声までありました。これだけネット上での犯罪やオレオレ詐欺などが起きている時代に匿名でやるのは非常に危険です。
野菜などの産地偽装も同じですよね。逆に「生産者はこの方です」という風に写真まで載っている野菜などはネットでも「ブランド野菜」として高い値段が付いています(消費者の信頼があるという事)。
それから、基本は皆さん、タイムラインしか見ないので、プロフィールなどは読んでいません。
プロフィールに自己紹介があるから大丈夫と思ってしまうのは発信者側が「読み手は自分たちの状況や人物像を理解しているだろうという前提」になっています「周りの人たちは自分たちに興味を持っている」という勘違い、おごりです。
内輪な話をツイッターやアメブロに書いて閲覧者が集まるのは人気芸能人のやり方です。その人たちにはすでに熱狂的なファンがいて、喉から手が出るくらい情報が欲しいんです。だからフォロワーから情報を取りに行きます。今はまだそんな状況ではない事を自覚しないといけません。
関わっている人の「人物像」を明確にし、SNSで発信する時はいちいち「誰です」とやらないと、「団体、組織」を名乗っている(複数の方が投稿出来る状況の)アカウントでは信頼性に欠けます。
もちろん「誰」だけでなく、「肩書き」も大事です。
https://itf2020japan.com/%E3%81%8A%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B/
一応「お問い合わせ」はありますが、実質誰が対応しているのか分からないじゃないですか?普通に考えて、忙しいプロプレイヤーから返信が来る事はありません。
現在ではツイッターで指摘した通り、一人のアマチュアが先頭を切って活動をしているように見えてしまっているので(これも、当人たちはそう思っていなくても、ここに書いたように「見せ方」を間違えてそうなっている)、まるでトップの人から返信が来たような形になり、結果「こんな大きな国際的なイベント運営を一人でやっている、プロはお飾り」だと思われてしまうんです。
コールセンターに電話して、「このお問い合わせは1番、このお問い合わせは2番を押してください」みたいに何重にも自動音声が続き、ようやく人が出たら違う担当だったとか、またそこからたらい回しになり、またその先の人が違う話をする、という状況が続くと、イライラ、不信感になり、結果そこの商品は買わずに離れていきますよね。
「お問い合わせ」は、どこに何を問い合わせれば正確な情報が得られるのかを明確にしておく事。これはとても重要です!
広報はネットだけではない!
これだけデジタルなネット社会でも、まだ「紙媒体」などの力はあります。音楽雑誌もそうだし、コンサートでプログラムに挟まれるチラシも「紙」です。全く効果がなければすでに誰もやらなくなっているはずですよね。
確かに紙はコストがかかりますが、SNSで盛り上がっている人で、実際に興味のある人はほんのわずかなので(いいね!やフォロワー数で勘違いしてします)、もっと紙媒体を使う必要があります。実際、SNSをやらない世代の方で、ITFの存在を知らなかった人、今でも知らない人のほうが多いと思いますね。
コストはかかるのですが、例えば1万円でチラシを作成して1000人にアプローチしたとして、3000円の商品なら4人で元が取れます(たったの0.4%です)。
大きなプロジェクトでは必ず大きな投資をして、そこから回収するという方法を取ります。ここでケチると絶対マイナスなんですよね。
大きな企業さんが有利なのはこの点で、初期投資をしやすい事。今回のように資金集めから始めるとどうしてもケチる行動を取りがちなんですが、本来は先方(アメリカ本国)が「開催にいくらかかる」という提示金額に上乗せし、必要な広報の予算を調達する事、そして手間のかかる人員、マンパワーを獲得する事が不可欠です。
現在の実行委員会は、まだまだとても少人数で動いています。
僕が起こしたように、SNSをうまく使って情報を拡散し、アマチュアの賛同者を増やせば、それぞれの専門分野で協力してくださる方がもっと集まるはずなんですけどね。
我々と同じように、このITFの日本開催が有意義だと思ってくださるトロンボーンの方なら、その道でプロであっても無償、もしくは安い金額で協力してくださるかもしれません。コストをおさえる方法もいくらでもあります。
このように、インターネット、デジタルマーケティングの特性を理解して動けば、もっと効率良く、低コストで確実に情報伝わりますし、逆にどこはアナログな力を頼るべきか、お金を動かすべきかも明確になります。
最初にも書きましたが、お互い協力して「ITF2020を成功させよう」という形が出来ました。僕もただ無責任に問題提起をして終わりの人にはなりたくありません。実行委員会の方から正式に「広報のアドバイザー」という形でも協力してほしいと依頼を受けましたので、皆さまに確実な情報が届くように貢献していきたいと思っています。
それにより、多くの方が気持ち良くITF2020に関わり、それを通して日本のトロンボーン界、もっと言えば世界のトロンボーン界が、プロアマ、年齢、国籍、ジャンルを問わず一つになる事が僕の願いです!

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