コロナ禍でYouTubeなどに動画を投稿する人が増えましたね…
機材の性能が良くなってきているので、アマチュアがスマホで収録したものでも「そこそこ質の良い」動画もあります。また、機材にお金をかけられる、動画編集に手間をかけられる( or そもそもの編集能力が高い)という点でもアマチュアのほうが優っている場合があるので、プロも油断出来ない時代になってきました。
特に、マイクを使わないアコースティックの生演奏が売りであるクラシックの音楽家は、機材に弱い、無頓着な人も多いようで、ご自身の評価を下げてしまうような音質、画質の動画投稿やライブ配信をしてしまっている人も多いように思います(ジャズ系の人でも、音響はライブハウス任せというような人では同じ状況の人もいます)。
おそらくほとんどの人はYouTuberを目指しているのではなく(動画での収益化ではなく)、「動画をPRに使って、いずれ実際のコンサートやライブに足を運んでもらいたい」という目的ではないかと思います。そのPR動画のクオリティーが低いと元も子もなく、本末転倒ですよね。
そんなわけで、さほどお金をかけずになるべく良い音で録る方法などを、うちの会社所有の機材で実験し、このブログでシェアしていきたいと思います。
※このところ、当社でも撮影や録音など、収録のお手伝いが増えてきているので、自分自身の勉強のためにも…
今回は、5/15に実施したマウントフジミュージックスクールのビッグバンド教室のミニコンサートの録音を使っての検証です。
画像は同じソニーのデジタル一眼レフカメラ「α6100」で、前半の演奏がカメラに取り付けるタイプのソニーのマイク「ECM-XYST1M」を使用した音源、後半が同じくソニーのポータブルレコーダー「HDR-MV1」を使用した音源です(演奏は全く同じテイクです)。
「ECM-XYST1M」のほうは、「デジカメのまま録るよりはマシかな?」という印象。指向性を変えられるのですが、今回は閉じた状態で、「LOW CUT」を使用しました。メーカーサイトによると、接続ケーブルを使うと録音レベルの調整などが行えるようなので、この辺りの機能の組み合わせによってはもう少し良くなるかもしれません。
「HDR-MV1」は一般ユーザー向けではなく、音楽家向けに作られた商品だと思うので、やはりこちらのほうが良い音で録れている気がします。ただ、デジカメよりは画質が落ち、画角が広角すぎるため、デジカメの画像と合わせたほうがクオリティーが上がります。こういった編集も、たとえばMacの場合、付属のiMovieでも出来るので、自分でやってみたら良いですね。
『情熱大陸(葉加瀬太郎)で比べてみた!』機材による音、映像の違い Vol.1
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こちらの記事ではプロ仕様のマイクも使い、もう少し細かく検証しているので、良かったら記事を読んだり、動画の画質や音質を比べてみてください。
「ECM-XYST1M」が約16,000円、「HDR-MV1」はすでに販売終了していて、60,000円くらいの市場価格になっているようです。マイク単体とカメラ機能があるものの比較なので、単純には比べられないですが、やはり値段と音質は比例しているかもしれません。僕が数年前に「HDR-MV1」を買った時は35,000円〜40,000円くらいだった気がします。現在この価格で取引されているという事は、やはり評判が良く、音楽家などに根強い人気があるのかもしれないですね。
当社では、「ちょっとこれは自分には無理だな…」という人のために、録音や撮影、動画編集をするサービスも行っていますので、プロアマ問わず、気軽にご相談をいただければと思います!
株式会社マウントフジミュージック
代表取締役 藤井裕樹