当サイトで販売している「管楽器のためのお役立ち基礎練習」の解説を書いたページです。
練習の効果を上げるためにも、必ず読んでから始めてください!
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この記事では、「インターバル・ロングトーン」について解説したいと思います。
より効果的な練習が出来るよう、楽譜は2種類用意してあります。
どちらも基本的には同じ内容を示していますが、片方は単音、もう片方はコード(和音)の構成音が書いてあるのがおわかりいただけると思います。
まずは単音で書いてあるほうのポイントを解説していきます。
・BPM(Beat Per Minutes)60のテンポを身体で覚えましょう!
いわゆるメトロノームで4分音符60という状態ですが、これは1秒と同じ長さです。皆さんにとって一番身近なテンポ感と言えるのではないでしょうか?
では、ストップウォッチをお持ちの方は実験していただきたいのですが、目をつぶって20秒測ってみてください。
いかがでしたか?ある程度正確に測れた方もいらっしゃると思いますが、早過ぎた方や遅過ぎた方もいらっしゃったのではないかと思います(僕の生徒さんに実験していただいたところ、18秒の方や27秒という方もいらっしゃいました)。
これがあなたの「体内テンポ感」です。
この感覚を正しく身に付けておく事は、楽譜を一定のテンポで演奏するという基本技術をマスターするために役立ちます。
ですから、まずは一番身近なBPM60を身に付けていただきたいのです。
BPM60が正確になれば、一般的にマーチテンポと言われているのはBPM120、同じくジャズでよく出て来るミディアム・スィングもBPM120くらい、つまり、ちょうど2倍なので、こういったテンポを感じるのにも役立つでしょう。
伴奏音源を使わない練習で、手元にメトロノームがない時でも時計を見れば出来ますので、ぜひこの感覚を身に付ける事をオススメします!
・伴奏の響きを聴きながら、正しい音程でロングトーンをしましょう!(チューナーを使ってみましょう)
コンテンツの説明にも書きましたが、ポピュラーミュージックでは、リズム楽器(ピアノ、ギター、ベース、ドラム)などに合わせて演奏出来るようになる事は非常に重要です。
そして、その響きの中で「正しい音程」をロングトーンで演奏出来る能力は、管楽器においては非常に重要です。
音程を合わせるのに「チューナーを使うのは良くない、耳で合わせなさい」とアドバイスする先生もいらっしゃいますが、それはある程度耳が鍛えられている方の場合なので、チューナーを使い、正しい音程はどんな状態か、目と耳の両方から理解する事は必要だと思っています。
中高生の吹奏楽部などを指導に行くと、ひとつの高さの「ベー(Bb)」の音だけのチューニングをし、それで全ての音程が合っているような暗示にかかっている子たちをよく見かけますよね。
管楽器は唇の状態ひとつでも音程が変わりますし、楽器そのもののクセで、特定のキーやピストンを押した時に音程が上下する場合もあります。また、自分では合っているつもりでも、すごく上ずっていたり、真っ直ぐ伸ばしているつもりでも音が揺れているという悩みの人は結構多いと思います。
つまり、結局のところは自分自身が安定した状態で、全ての音のチューニングをしないといけないという事ですよね。
それを最も短い時間でやってのけるのが「半音階」です。
また、この練習のように、インターバル(跳躍)がある事で、難しくはなりますが、いちいち基準の音に戻る事で、より安定した状態を作る事が出来、管楽器にとってはなかなか大変な、音を飛ぶ(跳躍、インターバル)練習も同時に行う事が出来ます。
慣れてきた人は、まずはチューナーを見ずに音を吹き始め、合っているかどうか、しばらくしてから見てみる、というのも良い練習方法ですよ!
・出来る人は違うオクターブで練習してみましょう!
この譜面は全ての管楽器に対応させるため、in C(フルート etc.)、in Bb(トランペット、クラリネット、ソプラノ&テナーサックス etc.)、in Eb(アルトサックス etc.)、in F(Horn)、Bass Clef(トロンボーン、ユーフォニアム etc.)という5種類の移調譜で書かれています。
互換性を持たせるために、それぞれ1オクターブでしか書いていません。また、いろいろなレベルの人が練習する想定もしています。
初級者にとってはひとつのオクターブでしか演奏出来ないかもしれませんが(特に金管では)、中級者くらいになれば、違うオクターブが可能な楽器もあると思います。
出来る限り広い音域で練習する事は、必ず上達に繋がります。特に、(金管の場合)高い音は力が入り、音程が上ずる人が多いと思うのですが、それを気にせず何となく吹き続けている人と、アンブシュアやシラブル、息のスピード、力の使い方などを気にしながら練習している人では、将来の上達度合いが必ず変わってきます。
・2分音符、4分音符、3連符などに置き換えた練習も可能です。バリエーションを付けてみましょう!
譜面は全音符で書かれていますが、音符やリズムを変えて練習するのも面白いかもしれません(スイングフィールも練習出来ます)。
全音符でない場合、当然小節のはじめ以外にもタンギングをする必要がありますよね?実はその時に音が揺れたり、舌の使い方によって音程がブレるという事が起きやすいのです。
スタッカートで舌に力が入ったり、息のスピードが上がり過ぎてしまうために音程が上がり、レガートでは逆の事が起きるために音程が下がってしまうという生徒さんを多く見かけます。
どんなニュアンスでも同じ音程で演奏出来る能力は管楽器においてはとても重要な課題です。
では、コード(和音)の構成音が書いてあるほうの解説をしていきましょう。ポイントには、
・基礎練習に余裕のある人は、コードによってどう響きが違うかや、自分が今、コードの中のどの音を吹いているのかを感じてみましょう!
と書いてあります。購入してくださった人は、アドリブ(即興演奏)に興味がある方も多いと思います。
コードの解説はまた改めて出来ればと思いますが、アルファベットが同じという事は、ベースになる一番低い音が全て同じという事です。
その上にどんな音を重ねるかにより、役割や響きが変わってきます。ビーフラットセブン、ビーフラットメジャーセブン、ビーフラットマイナーセブンなどという言葉を聞いた事があるでしょうか?
いきなりこれを覚えようとすると挫折してしまうので、単音の譜面に慣れてきて、ちょっと基礎練習が退屈だなぁと思われた方は、なんとなくでも良いので、「こんな音が重なってハーモニーが出来ているんだなぁ」と、譜面を眺めながら演奏していただくと良いと思います。
半音ずつ広がっていくインターバル(跳躍)のロングトーンをやりながら、実はそれぞれの和音の特徴的な音を演奏するように出来ていますので、普段の基礎練習を通じて響きを体感出来、この事が将来耳を頼りに即興演奏する技術への第一歩となります!
お友達と一緒に練習したい方は、ハモってみるのも面白いですよ!
いかがでしょうか?
僕は今までたくさんの教則本を買って練習して来ましたが、このように、毎日の基礎トレーニングに必要な課題と、ジャズのハーモニー感覚と即興の基礎を同時に学習出来る教材に出会った事がないのです。
自画自賛ですが(笑)、わりと画期的な練習方法だと思います! ぜひ普段の練習に取り入れてみてください!
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