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2022
02.13

Vol.4 音大卒の整体師だからこそ知っている音楽家の腰痛の秘密

こんにちは!
音大卒の整体師の有賀です。

前回は音楽家さんに起こりやすい不調である『腱鞘炎』についてお話しました。

そこでは腱鞘炎の仕組みや予防法についてお話していますので、もしまだ読んでいない方はぜひこちらから読んでみてくださいね!

そして今回は、腱鞘炎に続き多くの音楽家さんが悩む『腰痛』をテーマにお話していきます。

音楽家さんに限らず、日本の人口の約1/4の方が腰痛というデータがあるくらい、腰痛は誰にでも起こり得る痛みです。

そして音楽家さんは、演奏中は座りっぱなしだったり立ちっぱなしだったりするので、腰に負担がかかりやすい姿勢になる事が多いです。

また、腰痛になると

・演奏に集中出来ない
・満足に練習出来ない
・痛みをかばって別の場所が痛くなる

といった事が起こりますよね。こういった体験をされた音楽家さんも少なくないはずです。

ですので、ここでは音楽家さんに起こりやすい腰痛の原因と対処法についてお話していきますので、ぜひ最後までお読み下くださいね!

 

※腰痛については本当に沢山の情報があります。一説によると腰痛の85%は原因不明とも言われていますし、病的な腰痛も含めるとセミナーでないとお伝えできない程の情報量になります。ですので、ここでは腰痛そのものの詳しい解説ではなく、あくまで音楽家さんに起こりやすい腰痛に限定している事をご理解いただけると幸いです。

 

音楽家さんに起こりやすい腰痛の原因とは?

まず、音楽家さんは先程お話ししました通り、演奏中は座りっぱなしだったり立ちっぱなしになります。

つまり、同じ姿勢を長時間し続けるという特徴があります。

『あ、これが音楽家さんの腰痛の原因だ!な〜んだ、簡単じゃん』

と思った方、確かに間違いではありませんが、同じ姿勢を長時間し続けるのは音楽家さんに限らずデスクワークの方も一緒ですよね?
立ちっぱなしとなると、ショップ店員さんやレジの方も立ちっぱなしですよね?

このような方々と音楽家さんの違い、もっと言うなれば決定的な違いが実はあるんです。

さて、その決定的な違いとは何でしょうか?

 

答えを言ってしまうと、それは

『カラダの動き』

です。

もう少し詳しくお話すると、『どれだけカラダを動かしているか?』の違いになります。

デスクワークの方もショップ店員さんもレジの方も、皆、仕事中はカラダ、特に背中をほとんど動かさずにいる傾向があります。
というよりも、背中を動かしながら仕事をしている方はほぼいないですよね?(少なくとも僕が知っている限りでは時々動かしている方はいても、常に動かしている方は一人もいません)

音楽家さんは、初心者さんは別としても、ある程度の演奏歴がある方はプロアマ問わずカラダを動かしながら演奏をします。

その動き方に個人差はありますが、音や表現の豊かさを出すために自然とカラダが動いてしまう音楽家さんは多いはずです。

でもここで

『あれ、以前『胴体』を固めて演奏する音楽家さんはカラダを壊しやすいと言ってたけど、カラダが動いていれば腰痛はなりにくいんじゃないかなぁ?』

と思った方、とても鋭いです。

ちなみにその胴体について簡単に解説している記事はこちらになりますので、胴体がよくわからない方は一度お読みいただけるとこの先の話が理解しやすくなります。

つまり音楽家さんが演奏時にカラダを動かす際、胴体が使えているかどうかが腰痛になるかどうかの鍵を握っています。

カラダが動いていれば腰痛になりにくいんじゃない?と思われるかもしれませんが、胴体が動いてないといくら見た目上カラダが動いていても腰痛になる確率は上がってきてしまいます。

 

胴体を使えば腰痛は予防できるのか?

それではここで、音楽家さんにおける『カラダが動く』と『胴体が動く』の違いをはっきりとさせます。

カラダが動くとは、見た目上カラダが動く事です。
もう少し詳しくお話すると、見た目上カラダが動くとは『背中を固めながら動く事』です。

これを言い換えると『胴体を固めてもカラダは動く事』が出来ると言う事です。

つまりカラダが動いて演奏している音楽家さん全員胴体も動かせているわけではないんですね。

胴体を固めているとは、体幹を固めている事とほぼ同じですので、胴体を固めてしまうとカラダに負担がかかってしまいます(先程も紹介したこちらの記事で負担の話もしています)。

という事は、この胴体を使ってカラダを動かせればカラダの負担を減らせる、つまり腰痛が予防出来ると言えますよね?

では、どうやって胴体を使ってカラダを動かすのか?言い換えると『胴体を使って演奏する』にはどうしたら良いでしょうか?

これにはさまざまな方法がありますが、誰でも比較的簡単に意識出来る方法を1つだけ紹介します。

それは

『骨盤を動かす事』

です。

もっと細かく言うと『演奏時にカラダを動かす際に、骨盤を前傾させたり後傾させたりする事』です。

ここで2つの画像を紹介しましたが、上の画像は立った時の、下の画像は座った時の骨盤の前傾後傾を
表したものになります。

では、なぜ骨盤を動かす事が胴体を使う事に繋がるのでしょうか?

それはこの画像をご覧になっていただければ想像できると思いますが、骨盤は背骨と繋がっています。

そして骨盤は『股関節』とも繋がっています。

と言う事はですよ?
股関節を動かそうとすれば骨盤も連動して動き、更に背骨まで一緒に動くのが想像出来ますよね?

そして、股関節は先程紹介した記事を読んでいただければ分かる通り、胴体(体幹)に含まれましたよね?

つまり、股関節を含む骨盤を動かす=胴体を使ってカラダを動かすと言えるはずです。

このように、カラダの中心である骨盤を動かせれば、カラダ全体にその動きが繋がっていき、全身運動をするのとほぼ同じになります。

そして腰痛の主な原因として『カラダの一部分の使いすぎや使わなすぎで筋肉や関節が硬くなる』があるので、骨盤を使った(胴体を使った)動きはほぼ全身運動になりますから、筋肉や関節が硬くなる確率がぐーーんと減ります。

ですので、今日この瞬間から、骨盤を意識して演奏をしてみてください。
演奏時にカラダを動かすときは、骨盤(感覚によっては股関節)から動かす意識をしてみてください。

それだけで音楽家さんの腰痛の予防にも繋がりますし、何よりカラダが楽に演奏出来るので、ぜひやってみてくださいね!

 

本日のまとめ

さぁ、いかがでしたでしょうか?

ちょっとイメージしにくいというか、難しい部分が今回は多かったと思います。

ですので、最後に本当に簡潔にまとめると

・音楽家さんの腰痛の特徴は『胴体』を固めてカラダを動かす傾向がある為、腰に負担がかかる
・逆に『胴体』、今回は『骨盤』を意識してカラダを動かせば腰の負担は減る

と言った内容でした。

最初の方でお話した通り、本当に腰痛は沢山の情報がある関係で、すごくややこしい所が多いです。

ですので今回はかなりポイントを絞ってお話しましたので
骨盤さえ動かせれば腰痛にはならない!
とは思わないでいただけると幸いです。

でも、骨盤がよく動けばカラダが楽になるのは間違いないので、そこは信じて動かしていただけると嬉しいです!

ではまたお会いしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!

記事を書いた人

有賀健人(あるがけんと)
有賀健人(あるがけんと)

長野県出身。7歳でピアノ、14歳でドラムを始める。小中高と野球部に所属しながら音大進学を目指し、洗足学園音楽大学 音楽・音響デザイン学科に合格。在学中、幅広く音楽に関する知識を学ぶ中で、「カラダの使い方が変われば音が変わる」という体験をし、それをきっかけにカラダの仕組みのトリコになる。卒業後、医療系国家資格を取得し、整形外科のリハビリ、整骨院勤務を経て、現在は都内でプライベート整体院を営む一方、ネットを中心に音楽家向けにカラダの大切さを伝える活動を行っている。

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